ホーチミン市の中心部から１７ km、市内中心部に最も近いゴルフクラブの１つで３００haの広大な敷地に、２つのチャンピオンシップコースを有している。１９９５年１１月にオープンしたウエストコースは、全長７，１０６ヤード、パー７２で多くの木々が並ぶフェアウェイと高速グリーンが特徴。１９９５年と９７年にベトナムオープン（アジアンPGAツアー）の舞台にもなった。

コースは主にヤシの木々の間を進み、ティショットの落し所は狭く、フェアウェイセンターに大きな木があり行く手を遮るホールがいくつかある。グリーンはバミューダ芝のティフイーグルを使用し、美しく仕上げられ一年中転がりの良いグリーンを提供している。ウエストコースの難しさは、距離の長さと言える。７，１０６ヤードのチャンピオンシップティーからは シングルハンディキャッパーだけがプレーを許されている。とは言えレギュラーティからでも６，５００ヤードありドライバーが飛ばないとパーセーブには苦労するだろう。

 ベストホールに挙げられるのは、１１番ホール、４０８ヤードのパー４。左ドッグレッグのこのホールはセカンドショットでグリーンを狙うために、ティショットを左サイドの木の上を打っていきたいところだ。しかしながら、フェアウェイセンターの大きな木とグリーン両サイドにあるバンカーがすんなりとはプレーさせてくれない。そして横広で固く締まった砲台グリーンを捉えるためにはアプローチショットで相応のバックスピンが求められる。

 もう１つの１８ホールは全長６，９４６ヤードのイーストコースだ。 リートレビノによって設計され、９７年にオープンした。ウエストコースに比べ幅広の寛大なフェアウェイだが、１１０もの巧みに配置されたバンカー、ウォーターハザード、バミューダ芝のティフドワーフを使用したアンジュレーションのある高速グリーンがゴルファーの挑戦を待ち受ける。経験豊富なツアープロでさえもショットを打つ前に考え直すほどのレイアウトはとても挑戦的に見える。イーストコースのうねりのあるグリーンは、間違いなく多くのプレーヤーを悩ますはずだ。スコアメイキングするには比較的ストレートなパットが打てるところにアプローチショットをしていく必要があり、難しい位置からのパッティングは出来るだけ避けたい。ゴルファーのパッティングスキルが大きく影響してくる。

クラブハウスは広く、プライベートクラブのようによく整備されており、大きなロッカーとリラクゼーションルームには日本式シャワー、サウナ、ミストサウナがあり、ラウンド後にトリートメントを受けることができる。２つのクラブハウスレストランでは様々な種類の料理を提供している。中でもフォー（ベトナムラーメン）がお勧めだ。プロショップは、新しいモデルの中古クラブ、おしゃれなゴルフウェア、最新のボール、グローブなどベトナムで一番の品揃えを誇っている。 ベトナムゴルフ＆カントリークラブは、厳密には、地元の人と外国人メンバーを優先するプライベートゴルフクラブだが、コースが比較的空いている平日はビジターの予約も受け入れている。